明太子を日本ではじめて製造販売した「ふくや」の自慢の味、明太子と数の子・いかの和え物の2種を組み合わせたセットです。
ご飯のお供はもちろん、そのままお酒の肴としても喜ばれる手軽な美味しさが人気です。福岡市限定パッケージでお届けいたします。
福岡名物の代名詞といえば、ごはんのお供にぴったりの明太子。福岡県内には200社以上の明太子メーカーがあるといわれ、各社がオリジナリティあふれる明太子を製造しています。そんな明太子を日本で初めて売り出し、製法を公開して広めたのが「ふくや」の創業者・川原俊夫さんということは、福岡市民に広く知られたエピソードです。
今回は、返礼品の商品選定や自治体対応などを行っているネット通販課の原口敦光さんに、「ふくや」の明太子について、また福岡・博多への社会貢献を続ける想いなどを聞きました。
当社は、1948(昭和23)年に創業者・川原俊夫が現在の福岡市博多区中洲に開いた食料品店「ふくや」から始まりました。俊夫は幼少期を過ごした釜山で食べた「たらこのキムチ漬」の味が忘れられず、戦後に引き揚げた博多でその味を再現すべく創意工夫を重ねます。現在の「味の明太子」の原型となる明太子の販売を始めたのは1949年1月10日のこと。ただ、最初は全くと言っていいほど売れなかったそうです。それでも諦めることなく、10年もの歳月をかけ納得のいく味にたどり着きました。
「味の明太子」が評判になったのはその数年後のこと。中洲の店舗には明太子を買い求める人で長い行列ができるほどに。それを見た周辺の店舗から明太子の卸しの依頼がありましたが俊夫はそれを断り、作り方を教えたのです。「人の好みはそれぞれだから、いろいろな明太子があった方がいい」と特許も取らず、製法を公開したことで明太子が広まり、全国的に知られる博多名物になったと言われています。
現在、当社の「味の明太子」は中洲本店をはじめとする福岡県内約30店舗の「ふくや」直営店や、オンラインショップで販売しています。贈答用というイメージのある明太子ですが、毎日の食卓に並ぶような惣菜や調味料なども数多く開発しています。近年では、手軽に使えるチューブ入り明太子「tubu tube(ツブチューブ)」や明太子の漬け込み液をなじませたツナ缶「めんツナかんかん」などの商品が人気を集めているほか、今年はイカと明太子を使った「イカす!めんたい寿司」が話題になりました。
当社の「味の明太子」は、福岡市東区にある工場ですべて生産しています。工場に併設する「博多の食と文化の博物館 ハクハク」では、工場見学も受け付けていて、漬込室、計量室、包装室の3つのセクションをご覧いただけます。
原料は、ロシアやアメリカなど北の海で獲れるスケトウダラの卵。なかでも「真子(まこ)」と呼ばれる明太子に最適な状態の成熟卵を中心に使っています。また味の決め手となる調味液は、アルコールやみりんなどは一切使用せず、たらこ本来の味を楽しんでいただけるようごくシンプルな味付けにしています。たらこのおいしさを引き立てる唐辛子は辛味、甘味、香りのバランスを考慮して調合し、パウダー状に仕上げることでたらこに調味液がなじみやすくなります。
創業時からの素材へのこだわりは守りつつ、「味は守るな」という俊夫の教えから、その時々の嗜好に合わせて、少しずつ味を調整しています。
第二次世界大戦で出征し、何とか生き延びて福岡・博多に引き揚げてきた川原俊夫は、「これからは世の中の役に立つ仕事がしたい」という信念をもち、創業の地でありロゴマークに地名を使わせていただいている“博多中洲”の発展に力を注いできました。その想いは代々受け継がれ、現在も俊夫が発案した「中洲まつり」をはじめ、「博多祇園山笠」や「博多どんたく」など多くの催しをサポートしています。また、今後もお客さまにいただいた声を生かして商品やサービスに展開していきたいと思っています。
いくつか用意している返礼品のなかで一番人気が高いのは、「ふくやの明太子【花セット】」です。当社を代表する「味の明太子」と、あえもの明太の人気商品「いか明太子」、「数の子明太子」が入った、初めて「ふくや」の明太子を召し上がる方にも自信をもっておすすめできるセットです。そのほかにチューブタイプの「tubu tube」のセットや、明太子とラーメン、博多一口餃子のセットなどもあります。今後、新しい商品も楽しんで選んでいただけるように返礼品の拡充を予定していますのでご期待ください。
当社は福岡市を中心に展開しているため、福岡市を離れて「味の明太子」を召し上がる機会が減ったという声も聞かれます。そういった方もぜひふるさと納税を活用して、日常的な惣菜のように明太子を楽しんでいただければと思っています。また、市外や県外から福岡市にお越しになった時には、「博多の食と文化の博物館 ハクハク」で工場見学や明太子づくり体験などを楽しんでいただければうれしいです。
※「博多の食と文化の博物館 ハクハク」は、2024年12月から改装に伴い、一時休館します。営業再開時期については「ハクハク」のホームページ(https://117hakuhaku.com/)をご確認ください。
お問い合わせ先 |
株式会社ふくや 〒810-8629 福岡市博多区中洲2丁目6番10号 |
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